JAL(日本航空)が、空港や機内で用いられる英語のアナウンスで使用していた「ladies and gentlemen(レディース&ジェントルマン)」を廃止することを発表しました。2020年10月からは、「Everyone」や、「All passengers」などの表現に変更するそうです。
なぜ、「ladies and gentlemen」 を変更するの?
「ladies and gentlemen」は、性別で区別される敬称であるとされています。「女性」と「男性」のみに向けた敬称です。
性のあり方、性的自認は人それぞれ。「女性」にも「男性」にもなりたくない人、なれない人、わからない人、様々なのです。
JALは、ダイバーシティ推進企業です。「誰もが自分らしく働ける企業」であること、そして、「誰もが自分らしく生きられる世の中」を目指しており、今回のアナウンスの変更に至ったというわけです。
性的マイノリティの方への配慮
今回のJALの取り組みは、性的マイノリティとされるLGBTの方々への配慮として、1つ、改善されたに過ぎません。まだまだ「無意識な差別」は、日常の中に沢山根付いてしまっています。
しかし、これは大きな一歩でもあるのです。
人の意識改革というのは、本当に難しいもので、地道な努力が必要です。そんな中、日本の大企業がこうした取り組みをどんどん進めていくことはとても有意義なことで、少しずつ国民の意識も変わってくるものと考えます。
「自分ひとり声に出したからと言って変わらない」と思ってしまったら、目指すべき社会は遠のいてしまうので、筆者自身も、微力ながらも、自ら考えて表現し続けようと思います。
誰もが自分らしく暮らせる社会の実現のために。
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