お仕事を探しているみなさんは、安定していて働きやすい職場に就職したいですよね。
転勤族の夫との結婚を機に公務員を退職し、パートとして働いています。
これまで軽作業や小売・製造、会計など様々な職場を経験してきました。
今回は、元公務員が退職後に別の市役所でアルバイトをした時の経験を、綴りたいと思います。
ここでは、一般事務職の非常勤・パート採用についてお話しますね。
この記事では、区役所・市役所での会計年度任用職員(非常勤職員・パート)で働いてみてわかった職場の雰囲気や業務内容についてご紹介します。
どこで求人情報を探すの?
役所で求人ないかな?と思ったら、まず次の2点をチェックしましょう!
①役所の公式ホームページの採用ページをチェック。
②ハローワークの求人情報で探す。
市役所は民間企業のサイトに求人情報を掲載する費用はあまりかけません。
なので、自前のHPか、公的機関のハローワークで採用活動をすることがほとんどです。
採用したい時にその都度求人を出す場合と、年度末の2~3月頃に一括で募集をかける場合と、自治体によって採用方法は様々なので、こまめにHPをチェックすると良いと思います。
どんな仕事があるの?
業務内容は、本当に様々です。
市役所や区役所には、様々な部署があります。
市民がよく訪れる、住民票や戸籍関係を扱う市民課や、税金を扱う税務課、農水産業や観光の振興を担当する課、教育委員会など、各担当課で人員が必要になった時に募集をする流れになります。
大体は、正職員の補助的な業務を担うと考えて良いでしょう。
窓口対応やデータ入力など、比較的責任の軽い仕事を任されることが多いイメージです。
時には、有資格者には高度な業務をお願いされる場合もありますが、大体は簡単な事務作業なので、ある程度の社会経験があれば、務まるお仕事です。
※消費生活相談員や国際交流員など、経験や知識、資格を有する職種の場合は、時給も高めです。
労働時間、お給料について
労働時間
労働日数・時間も、様々なイメージ。
勤務日数は週5日または週4日の場合が多いと思いますが、働く時間や日数は、募集内容によって変わりますので、注意しましょう。
扶養内での勤務日数を希望して働いている方もいましたよ。
令和2年4月より、「非常勤職員」という名称から「会計年度任用職員」という名称に変わりました。何が変わったかというと、大きく3点あります。
- 勤務時間が短くなった
- 副業ができる
- ボーナスが支給される
勤務時間は、正職員と同じフルタイムから、ほとんどの方が休憩抜いた6時間勤務となりました。大体17時前には退庁できるので、夕方の忙しい時間に少しゆとりを持つことができるのがメリットです。
給料
私が勤めていた市役所は地方だったので、時給だと900円程でした。
最低賃金に少し上乗せされたくらいのイメージでした。
今、政令指定都市(比較的大きなまち)に住んでいますが、募集要項を見ると、ほんの一例ですが、週4日(8:30~17:00頃)の窓口業務で大体ボーナスも含めて年収200万円くらいです。
また、副業も認められています。
但し、制度上は人事課への申請は必要で、副業が重労働であるなど、本業に支障が出る恐れがある場合は、認められない可能性もあるそうです。
働く雰囲気はどんな感じ?
市役所には、落ち着いた方が多く、良くも悪くも派手な方はいないイメージです。
仕事は丁寧に教えてもらえますし、国民や市民の生活を守る立場の機関ですので、ブラックな業務内容を任されることはほとんどありません。(正職員はブラックな働き方をしている場合もあり)
ただし、窓口対応をアルバイトに任せ、前線扱いしてくる正社員が希にいますね…(なんか、どこの役所にも一人はいるようです。)
自分で判断できないもの、責任の重い案件などは、正職員の上司にしっかり質問して、場合によっては任せましょう!
ただ…人間関係に”合う・合わない”があるのは、どこも一緒。
苦手な人がいても仕事だと割り切って、気にしないことが大切です。
でも、もし悩んでしまうことがあり、自分の心身の体調や業務に影響が出るようならば、人事課に相談しましょう!
雇用形態がパートだったとしても、しっかり話す権利があります。
初めての土地で、知り合いができた!
私は高齢者福祉支援の課で働きました。
女性が多く、和やかな職場でした。その分、ちょっぴり派閥ができていたみたいですが、その辺は深入りすることはなく、誰にでも笑顔で挨拶をしていました。
嫌な思いをすることは全くありませんでした。
また、同世代の友人を作るには、良い職場だと思いました。
夫の転勤先についていくということは、新たな地で新たな人間関係を作らなければなりません。
私は、1人が好きですが、やはりその土地をよく知る方と知り合うことで、入ってくる情報量が全然違うと感じています。
更に、市役所は市民の生活に関する情報を周知する機関ですので、情報収集にピッタリな職場かもしれません。
役所でパートで働くメリット・デメリット
簡単にお仕事について説明しましたが、実際に働いてみて感じたメリット・デメリットもご紹介します。
自分が職場に何を求めるのかによってメリット・デメリットの感じ方も変わると思うので、参考までに。
メリット
まず、違法な労働をさせられることはほぼありません。
会計年度任用職員の方は、基本的には残業をすることもありません。
選挙事務など、人手が足りない時に、声がかかることはあるかもしれませんが、こちらも基本的に本人が希望しなければ働かされることはありません。
また、専門職での採用でなければ、社会人経験のある方なら割と誰でも働ける業務内容です。
雰囲気は良くも悪くも単調で、淡々とお仕事をしたい方には向いていると思います。
女性が働きやすいお仕事です。
デメリット
役所の仕事は、正職員の補助的な雑務が多いので、バリバリ仕事をこなしたい方や、自分の考える通りに仕事を進めたい方には、少し物足りなさやもどかしさを感じるかもしれません。
また、あらゆる市民を対象にお仕事をする職場なので、時にはひどいクレーマーや、厳しいご意見をいただくこともあります。窓口や電話で突然怒鳴られることもあります。
社会人経験のある方なら、割と誰でも働ける仕事内容なため、給料は高くなく、最低賃金に近い場合があります。
また、職場環境としては、役所は建物が古いことも多いので、要注意。大都市の役所だと綺麗なオフィスの場合もありますよ。
良い意味で無難
キャリアアップしたい、正社員登用を期待する方は、向かない職場かもしれません。
しかし、最低限の待遇とお給料をもらえて、華やかさは求めないが安定して働きたいという方には割とおすすめの職場です。
以上、とある市役所でアルバイトをしてみた感想でした。
役所で働いてみようと考えている方の参考になれば幸いです。
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