何気ない会話の中で、相手に悪気はなくても、傷ついてしまうことがありますよね。
とある職場で「あれ?これ悪気なさそうだけど偏見じゃない?」と思ったことがありました。
見た目年齢で判断され、既婚前提で話される

とある地域でアルバイトをしていた時のこと。
黙々と仕事をこなす職場ですが、比較的ゆとりのある日は、持ち場の同じ人と世間話をすることもあります。
そこで、違う人から複数回同じことを聞かれたので、「むむ!?」と思ってしまったことがあります。私は30代で独身でしたが、既婚前提で話を進められたのです。
30代は、結婚していて当たり前!?
「旦那さんは何の仕事をしているの?」
「土日も仕事じゃ、子どもさんが寂しいんじゃない?」
同じ職場で働く先輩や、社員の方からかけられた言葉です。
アルバイトを始めてから、「結婚している」、「子どもがいる」、どちらも一言も話していません。私の「見た目年齢」で、「結婚している歳」=「既婚者」であると判断したのだと思います。
私は、「好きな自分」で生きているし、趣味も楽しんでいたので、未婚なことにマイナスなイメージはありません。その方に向かって、「私独身ですよ~」と笑って流せました。
しかし、20代後半の頃は、「周りが結婚していくのに私は恋人すらいない…」と悩んで占いにまで行ったこともあったので、その頃の私だったら、正直傷ついていたと思います。
「結婚していないって、おかしいんだ…」と思ってしまったかもしれません。
その職場で働く方々の中では、「30代だったら結婚していて当たり前」という考えを持つ方が多い印象を受けました。既婚・子あり女性の多い職場だったので、私も同じ境遇だと思ったのかもしれません。
田舎は結婚が早い?
私は、その地域に引っ越す前は首都圏内に住んでいました。20代前半の頃は、職場の50~60代の上司に「結婚はまだ?」なんて言われてましたが、30歳目前にした頃、パッタリと言われなくなりました。「タブーな話題」とも思ったのですかね。それとも、多様な生き方があることに気付いたのでしょうか。
近年、女性の社会進出、様々な生活様式の変化などに伴い、結婚を選択しない生き方も増えていますが、実は田舎の方が結婚が早いそうなんです!
厚生労働省の人口動態調査結果を都道府県別にみると、大都市ほど平均初婚年齢が高くなる傾向がわかります。(参考:平成28年『人口動態統計』確定数)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei16/index.html(厚生労働省HP)
理由は、県外の大学などに進学せず、地元に残って就職すると結婚が早かったり、年輩の家族親戚などに昔ながらの結婚観が残っていたり、様々です。
私が引っ越した県は、都道府県ランキングで見ると、結婚する年齢の若い順に、真ん中からやや上に位置しています。全国的に見れば、平均年齢はほとんどの都道府県で上がっていますね。
「結婚はするべき!」も、素敵な考え方の1つ
もちろん、結婚を推奨する考え方を持つことも、間違いではありません!結婚はとっても素敵なことです!結婚を望んで、素敵な結婚生活を送ることも、幸せのカタチの1つですよね。
自分の常識=相手の常識ではない
「普通~でしょ」って、何気なく言っていませんか?「普通」って、人によって違うんですよね。自分の思う「普通」を軸に会話を進めてしまうと、悪気はなくても相手のことを否定してしまい、傷つけてしまうこともあります。
大切なことは、多様な考え方をありのままに受け止めること
考え方は、人それぞれ。
時には、他人の考え方を理解できないこともあると思います。
でも、他人の考え方が違うからと言って、偏見を持ったり、自分の考えを押し付けたりしても、何も良いことは生まれません。その人との関係性が悪くなるだけだし、自分の思考も凝り固まってしまうかもしれません。
「私はこう考えていたけど、そう考える人もいるんだな!」
「そういう考え方もあるけど、私はこう考えるなあ」
まずは、ありのままに理解をしましょう。勿論、法に触れたり、倫理的に考えてどうなの?ということについては別ですが。他を認め合うことは、「誰もが自分らしく生きられる社会」への1歩なのです。
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