母乳がでないけど完母を諦められない。生後7ヵ月まで混合で母乳育児を楽しんだ話

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出産後間もなく始まる授乳。

初産のお母さんの中には、授乳に関する悩みを抱える方も少なくないですよね。

今回は、私の紆余曲折だった母乳育児についての経験を綴りたいと思います。

本記事は「成功体験」ではなく、「母乳育児を、自分なりに頑張ってみた経験談」です。

私の経験談が、母乳育児について悩むどなたかの参考になれば幸いです。

はじめに…

はじめに、本記事を読んでいただくにあたって、知っておいていただきたいことは、私は「母乳推進派」でも、「ミルク否定派」でもありません。

「ただただ、母乳育児に憧れていた」というだけです。

妊娠前は、「ほぼ」完全母乳で育児をしたいと思っていました。

正確には、在宅時には完全母乳、外出時等、どうしても授乳ができない時にミルクをあげる「母乳寄り混合授乳」を希望していました。

結果、産後すぐ混合授乳を続け、7ヵ月で完全ミルクに移行。

希望していたような母乳育児は全くできませんでしたが、最終的には納得のいく母乳育児ができたと思っています。

ミルクのおかげで息子はすくすく育っています。ミルク大好き!

私が個人的に思う、「母乳育児」について

完全母乳とは、ミルクを足すことなく、母乳のみで育児をすること。

様々な考え方がありますが、私が母乳育児に憧れていたことや、母乳育児のメリットが自分の考えや性格に合っていると思ったからです。

私が個人的に思う「母乳育児のメリット・デメリット」は、以下のとおり。

メリット

  • あかちゃんへの免疫に良い成分など、人工では作れない成分がある
  • 哺乳瓶で授乳するよりも、顎の発達にも良いらしい
  • 哺乳瓶の洗浄・消毒の手間がかからない
  • ミルク代がかからない
  • 外出時にミルクや哺乳瓶を沢山準備しなくても済む など

デメリット

  • おでかけ先で授乳室を探さなければ授乳ができない
  • あかちゃんによっては、飲むのに時間がかかる
  • どのくらいの量を飲んでいるかわからない
  • 授乳間隔があく月齢まで、お母さんはあかちゃんと離れられない
  • 哺乳瓶に中々慣れない子もいる など

あくまで私が個人的に考える、母乳のメリット・デメリットを挙げました。

これらは、ミルクを否定するものではありません。ミルクは、母乳育児のデメリットをカバーすることができるし、母乳にない栄養(一部のビタミンやミネラル)がある等のメリットがあります。

それぞれのメリット・デメリットが、その人の考えや生活に合うかどうかではないでしょうか。

私の母乳育児遍歴

さて、次に「私の母乳育児」についてお話します。

私の母乳育児は、最初から最後までトラブルだらけでした。

息子に吸ってもらえなかったり、終始母乳量が増えなかったり、理想としていた育児ができないことで、かなり思い詰めた時期もありました。

みんなできるのに、なんで私はできないのだろう…

それでも、母乳育児を諦めきれず、「少しでも母乳が出ているうちはあげよう」「いつかタイミングがきたら、完全ミルクに切り替えよう」と、混合授乳を生後7ヵ月の終わりまで続けました。

産後、息子を想い搾乳をする日々

産後すぐには母乳がでませんでした。

さらに、産後1日目の夜に息子が「新生児無呼吸発作」でNICUに入院してしまったため、直接授乳の練習をしたのは、生後2週間を過ぎた頃のこと。

ちょっと普通とは違った母乳育児のスタートでした。

【産後3日目】やっと、1mlの母乳を搾乳できた。

母乳がじわじわと出てきたのは、産後3日目の夜でした。

生後2日目にNICUで母乳を入れるシリンジをもらっていましたが、母乳が出ないので息子に母乳を届けることもできず、「何もしてあげられない…」と、途方に暮れていました。

赤ちゃんの写真を見ながらマッサージするのも効果的ということを知り、生まれてすぐに分娩台から撮った息子の泣く姿の動画を観ながら、私も泣いていると、じわじわと母乳が出てきました!

とても不思議な感覚で、母性が出てきた瞬間だったのかもしれません。

30分くらいかけて搾り取った1mlの母乳、とても嬉しかったです。

毎日3時間おきに搾乳

息子がNICUを退院するまでは、毎日搾乳をしていました。

少しずつ母乳が増え、1mlから2.5ml、5mlと、搾母乳をいれるシリンジが大きくなっていくことが嬉しかったです。

しかし、日中は息子に面会に行くので搾乳ができません。

「母乳は、授乳間隔が開くと分泌量が減る」ので、面会前後に病院のトイレでタオルに搾ったりしていました。

夜中はタイマーをかけて起きて搾乳。

心身ともにクタクタでした。

産後2週間目に産院の助産師さんから心配の電話をいただき、「夜はスキップしても良いから寝なさい」と言われ、寝ることにしました。

この時期は、最大で左右合わせて40ml程でした。

初めての授乳は、9g。

息子の経過が良く、産後2週間が経つ頃、呼吸器が外れました。

呼吸器がついている間は直接授乳ができなかったので、やっと直接授乳の練習をすることができて、嬉しかったことを覚えています。

生まれてからずっと哺乳瓶で母乳やミルクを飲んでいたので、既に乳頭混乱を起こしており、乳頭を咥えさせようとするとギャン泣きでした。

NICUの看護師さんや助産師さんに支えてもらい、やっとの思いで咥えさせました。

授乳前後に体重を測り、9g増えていました。

乳頭混乱、乳頭の傷、トラブル続き

息子の退院後、実家で授乳の練習。

しかし、全然咥えてもらえず、暴れて大泣き。結局ミルクを飲ませる日々…

そんな状態が1週間続き、全く授乳ができていないことに悩み始めました。

授乳の姿勢なども何度も試しました。しかし、毎回大泣きなので、こちらも疲れてしまいます。

母乳を搾乳しても、左右合わせて20ml程度しか取れなくなり、切羽詰まったような精神状態になってしまいました。

ある時、ついに大泣きする息子を抱えて、私も声をあげて泣いてしまいました。

産院に母乳の相談に何回か行き、ちょうど生後1ヵ月頃、ようやく母乳を吸ってくれるようになりました。

そこから約1ヵ月は、傷に悩みました。授乳が毎回恐怖でした。

【産後2ヵ月】桶谷式母乳相談室を受診し、自分の状況を把握。

息子は、おっぱいに吸いつくとすやすや眠ってしまう子でした。

飲めているのか心配になり、ある時イオンの授乳室にあるスケールで、授乳前後の体重を測ってみました。

すると、50gも増えておらず、全然飲めていなかったことが発覚

そこで、「桶谷式母乳相談室」へ行き、自分のおっぱいと母乳量の状況を把握しました。

母乳推進のプロである助産師さんに、自分の状況を教えてもらったことで、「やっぱり完全母乳はもう難しいんだな」と吹っ切れました。

その頃、息子は母乳が大好きになっており、母子ともに授乳の時間に癒されていました。

まだ母乳育児はしたかったので、ストレスを抱えてまでムキになって母乳を増やそうとすることはやめるけれど、混合授乳を続けていくことを決めました。

↓桶谷式母乳相談室のレポはこちら

【産後3ヵ月】母乳が増えて、ごくごく飲んだ!「産後100日まで増える」は本当!?

それからは、授乳の時間をただただ楽しみました。

起きている間は手のかかる子で、よく泣いていましたが、母乳を飲む時の息子はとても可愛くて癒されました。

そんな中、産後3ヵ月のある夜、寝ぼけながら息子に授乳をしていると、こくん、こくんと音を立てて飲んでいることに気付きました。

そして、夜間授乳がいらなくなってきた頃だったからかもしれませんが、夜中のみは母乳の授乳だけで済むようになりました。

その頃、母乳量を搾乳してみると、それまで20分間頑張って搾り切って40ml程度だったのが、10分程度で60ml搾乳できました。

完全母乳には程遠い量でしたが、母乳量が増えていて嬉しかったです。

「産後100日まで母乳量は増える」ということは、個人差はあるけど本当だと思いました。

【新たな試練】母乳が足りないのに、哺乳瓶拒否!

生後3ヵ月が終わる頃。

突然息子が「哺乳瓶拒否」をするようになりました。

母乳はごくごく飲むけれど、ミルクを飲ませようと哺乳瓶を口にあてるとギャン泣きして大暴れ。

母乳量が全然足りていないだけに、ミルクを飲んでくれないことがとても心配になりました。

「母乳が出ていたら、哺乳瓶拒否でこんなに辛い思いすることもなかったのに…」と、母乳が出ない自分を悔やんだりも…

結果的には、約2~3週間、地道に飲んでくれるだけ飲ませ続けたら、徐々に拒否が終わりました。

哺乳瓶拒否のことは、インスタに乗せました!インスタユーザーの方はどうぞ!

【拒否開始】https://www.instagram.com/p/CdmqhN4pwuG/

【拒否初めて2週間】https://www.instagram.com/p/CePdCfpv3d8/

【拒否克服】https://www.instagram.com/p/Cf_n27BJUBv/

7ヵ月で、完全ミルクに移行

元々、母乳が出なくなった時、もしくは離乳食が始まる頃を目安に完全ミルクに移行しようと考えていました。

しかし、いざやめようと思うと私が寂しくなってしまい、やめられず。

7ヵ月の終わりに、いくつかのきっかけがあり、母乳を卒業しました。

離乳食が始まり、育児に余裕がなくなった

離乳食が始まるとともに、歯が生えてきた息子。

離乳食一連の育児が私には大変で、自ずと離乳食時の母乳はカットするようになりました。

離乳食の後はミルクのみにするようになっても、夜間の授乳は続けていました。

しかし、やはり母乳量が減ってきていることは実感していました。

手足口病にかかり、母乳を飲めなくなった

完全ミルクにした最終的なきっかけは、息子が「手足口病」にかかったことでした。

口の中にも発疹が出てしまい、沢山の口内炎が痛み、ミルクは勿論、大好きだった母乳も飲めなくなってしまいました。

数日間、全くおっぱいを吸ってくれませんでした。

胸が張るのでお風呂で搾ったりしていたのですが、徐々に減っている感覚があったので、これをタイミングに母乳をやめることを決意。

2~3日は、眠い時に胸のあたりをガブガブしていることはありましたが、難なく完ミに移行することができました。

私が考える、母乳量が増えなかった原因

母体と母乳の分泌については、とても奥が深いもので、素人の私に断言できるものではありませんが、私の母乳量が増えなかった原因をいくつか挙げるとすれば、次のことかなと思っています。

どれか1つが原因というわけではなく、いくつものマイナス要素が重なり合ってしまい、母乳が増えなかったのかな…と思っています。※あくまで個人的な意見です。

  • 貧血(出産時の出血が多量)&身体の冷え(真冬出産)
  • 産後2週間、直接授乳することができなかった
  • 産褥期のストレスがひどかった
  • 産後2日目から毎日息子への面会し、身体を休めることができなかった

産後NICUに入っていた息子の状態や母乳の分泌量など、色んな悩みが絡み合い、常に検索魔になっていたし、小さなことでもとことん思い詰めていました。

出産時の出血量は多量の部類であったこと、身体を休めなければならない産褥期に車で片道40分かけNICUに通っていたことなどから、身体もきつい状態が続いていました。

あの頃は、母乳をつくるために必要な「オキシトシン」なんて、1ミリも分泌していなかったと思います。

別の記事に、詳細を書きました!よかったら読んでみてください。

完全母乳を目指すなら、妊娠中からのケアが大切!

乳頭マッサージをしっかりしておくことをおすすめします。

理想は、分泌液が出るくらいまでにしておいた方が、産後の授乳育児をスムーズにしてくれます。

マッサージによって乳頭をやわらかくしておくと、赤ちゃんが咥えやすくなり、傷などの乳頭トラブルの軽減にもつながります。これは、母乳の分泌促進の目的よりも大切かもしれません!

私は乳頭の形が扁平気味と言われましたが、産後マッサージや息子に吸われているうちに形が変わり、簡単に吸いつきやすい形になりました。

もっと早い段階で乳頭ケアができていれば、授乳に苦労することもなかったかな…?と、後悔しました。本当のところはわかりません。

効果があるかは個人差がありますが、やっておいて損はないことです。

産後すぐ、あかちゃんに母乳を飲んでもらうためには、妊娠中から乳頭ケアをしておくことをおすすめします!

母乳育児を頑張らなくても良いけど、頑張っても良い!

出産前に思い描いていたような母乳育児はできませんでしたが、自分にできることを続けて、自己満足できるところまでやったので、悔いはありません。

ミルク育児の良さも理解しているし、自分と同じ「母乳の出が悪い」という理由でもっと早くに完ミ移行している方のお話を聞き、「私もそうするべき…?」なんて揺らいだことも何度もあります。

でも、人によって育児の考え方や事情はそれぞれ。

その人にとってベストな選択ならば、それが正解だと思います。

たくさん悩んで泣いた日もあったけれど、自分の納得のいくタイミングで決断ができてスッキリしています。

納得いくまで続けてみる…というのもアリだなぁと今は思います。

「母乳育児」は、悩み込むまで頑張らなくて良いけれど、頑張っても良いこと。

私のように母乳育児で悩むお母さんが、自身で納得のいく決断ができますように…

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