産後に訪れる夫婦関係の危機「産後クライシス」。
産後の夫婦関係に悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか?
産後間もない女性はホルモンバランスが乱れ、精神的に辛い時期を過ごす方も少なくありません。
配偶者やパートナーに対してイライラしてしまう方もいますよね。
私も、優しいはずの夫に毎日イライラしていました。
産後、夫が急に幼く見えてしまったり、触れたくなくなったり。
「産後クライシス」を乗り越えるまで、精神的につらい日々でした。
今回は、産後に夫へイライラした原因と、産後クライシスの危機を乗り越えた私の経験を綴ります。
夫に対してイライラしたこと
私は、産後6ヵ月頃まで、毎日夫にイライラしていました。
ホルモンの関係があったとしても、酷かったなあと振り返っています。
モラハラ気質があったと自分でも思います。
今思うと酷かったけど、当時は自分でもコントロールできませんでした。
産後ストレスのピーク時に感じていたこと
- 育児に対する危機管理意識の低さ
- お互いに手が空いていない時に息子が泣いても、すぐに対応するのは私ばかり
- 息子の子守を頼むと、息子の横にいるけど携帯や新聞を読んでいるだけ
- 家事の効率が悪い
- 家事や育児について、教えたことも毎回忘れる
- 気持ちはありがたいが、それはやってほしいことじゃない(…これは理不尽過ぎる)
- うまくできないんだったら、手伝ってくれない方がマシ(ブラック上司?)
その他、書き出したらキリがないくらい、夫の行動にいちいちイライラしていました。
出産前はかわいいと思えていた夫のだらしない部分も、許せなくなっていました。
(自分だって完璧ではないのに…)
夫にイライラするようになった原因
イライラしている状態は、夫だけでなく、自分自身にとっても辛い日々でした。
では、なぜそんなにイライラしてしまったのでしょうか…?
「オキシトシン」の影響
1冊の本に出会い、私の夫へのストレスについて考えるようになりました。
「パパは脳研究者」という本です。
その本に書かれていたことが、自分の体感と同じだったのですごく納得しました。
①産後、他人に排他的になる理由の1つに「オキシトシン」の影響があって、我が子を守るために敵とみなした人へ攻撃的になる。
②「親密な人」とはより親密になり、「それ以外の人」とは疎遠になるということ。パパも「親密な人」になるか、「それ以外の人」になるかは、夫婦の関係次第。
おそらく私は、無意識のうちに夫を「それ以外の人」と見なしてしまったんですよね。
産前産後の里帰りで、夫と離れていた時間が長すぎた
私がなぜ夫を「敵」と見なしてしまったのかというと、産前産後の里帰りで、離れている時間が長すぎたことが関係していると自己分析しています。
わが家の場合は、遠方の実家へ里帰りした日から生後2ヵ月過ぎまで、夫は仕事の関係とコロナ禍でほとんど会えず、ラインやテレビ通話で話すことしかできませんでした。
そうこうしている間に、私と夫の間に、育児の経験と知識量に大きな差が生まれ、子育てに対する価値観の違いが生じてしまったことが原因の1つだと感じています。
また、実家で実母のサポートがあったものの、息子のお世話は基本的に私がほとんど対応しており、辛くてもどうにか乗り越える強い覚悟を1人で持ってしまったことも、「子育てに対する価値観の違い」が生まれる原因になってしまったと考えています。
本来ならば、夫婦が助け合って一緒に親になってゆくところ、私だけ先に親としての心構えを得たり、育児経験を積んでしまったのです。
シンプルなことだけど、感謝や愛情の言葉は、互いにしっかりと伝えましょう!!
産後の夫へのイライラ解消法
夫にイライラしたとき、どうにかしてそのストレスを解消しなければ、多方面で悪循環にハマります。
私が経験上効果を感じたストレス解消法は以下のとおりです。
同じ境遇の人の話を聞く
まずは、パートナーにイライラすることについて、「自分だけではない」「自分の感情はおかしくない」ということを認識することが1番大切です。
産後、パートナーにイライラしてしまう皆さん!
大丈夫、あなただけではありません。
自分を責めて思い詰めないことが、ストレスを溜めない上で重要です!!
私は、夫婦間のやりとりを知人に話しづらいので、SNSなどで同じような状況の方の投稿を読んで共感したり、解決方法を考えたりしていました。
とある子育てサイトで、夫の咀嚼音さえムカついたというコメントを見て、可哀想と思いつつ、笑ってしまいました。
YouTubeの子育て動画なども観ていましたよ。
お笑い芸人の「たんぽぽ白鳥さん」&「チェリー吉武さん」と、くわばたりえさんの動画もおすすめです。
くわばたさんのお話は、イライラしてしまう自分を肯定してくれるようで、とても励まされました。
https://www.youtube.com/watch?v=FfnFF2q8su8&t=5s ※12分前後からがおすすめです!
「感謝」だけ忘れなければ、なんとかなる!!
小さなことでも、夫がやってくれたことに対しては感謝の気持ちを忘れずに伝えました。
すると、夫は喜ぶし、その喜んだ顔を見て私もホッとしていました。
正直、産後は夫のことを嫌いになってしまいそうで恐かったのですが、「感謝の気持ち(最低限の敬意)」だけでなんとか夫への愛情を繋ぎ止めていたような気がします。
イライラするのを忘れる時間をつくる!
少しでも夫へのストレスを忘れている時間を増やす努力をしました。
私の場合は、少しだけでも意識して時間を作り、英会話レッスンやランニングなど自分を高めることをがんばりました。
どんな小さなことでも良いので、育児以外で「がんばれた」ということが一つでもあると、自己効力感も高まります。
コツは、決して無理をしないこと。
完璧な結果を目指さず、努力をしたことを褒めるようにすることです。
詳しくは、こちらのブログにまとめております。↓↓
最大のイライラ解消法は、結局「時間」
産後ストレスの解消法を前述しましたが、結局一番の薬は「時間の経過」です。
こんなことを言われても、今悩んでいる方からすれば、「”今”がつらくて大変なのに、いつまで待てばいいの…!?」と、思いますよね。
でも、私の経験では、やっぱり時間が一番でした。
私の場合は、産後5ヵ月を過ぎた頃から少しずつイライラしない時間が増えてきました。
子どもの成長とともに育児に慣れ、心に余裕ができてことも理由の1つだと思いますが、産後6ヵ月に生理が再開しました。
同時に、身体が循環していくような気がして、心が楽になりました。
やっぱりホルモンバランスと心身の健康は関係しているんだな…と身を以て感じました。
産後にパートナーへのストレスで悩んでいる方へ
今が辛くて、この記事を読んでくださっている方へ
信頼していたはずのパートナーにストレスを感じること、辛いですよね。
自分が自分じゃないみたいで、苦しいですよね。
でも、大丈夫です。
ちゃんと終わりは来ます。
自分で気づかない程の緩やかなスピードでも、心身は妊娠前の正常な状態に戻ろうとしているのです。
決して無理はせず、パートナーの良いと思うこと、感謝すべき点だけ、大切にしましょう。
多少イライラして良いんです。みんなイライラしています。
まずは、イライラする自分を認めてあげましょう。そして、そこから気持ちの整理をしてゆきましょう。
ちゃんと元通りになります。大丈夫。
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