専業主婦が”ワーママ”に抱く、働いていないことへの劣等感

子どもが生まれてから半年くらいまでは、慣れない子育てにとにかく必死な毎日でした。

しかし、逆に「子育て以外のことを考えずに済んでいた」とも言えます。

息子の月齢が大きくなり、子育てに慣れてくると、周りを見る余裕が出てきました。

すると、徐々に子育て支援センター等で会うお母さんや、SNSで交流のあるお母さん達が、保活をして仕事に復帰していく様子を見て、焦るようになりました。

みんな自分の人生を進めているのに、自分だけ前に進んでいないような気持ちになることもしばしば。

そして、専業主婦である私は、いつしか「ワーママ」に劣等感を抱くようになっていました。

この記事では、専業主婦である筆者が、「ワーママ」に劣等感を抱いてしまう理由と、劣等感を感じて落ち込んだときにどう乗り越えたのか対処法についてご紹介します。

目次

なぜ「ワーママ」に劣等感を感じるのか?

Utako

劣等感を抱くと惨めな気持ちになりますよね….

そもそも、「主婦であること」や「ワーママであること」に優劣はありませんよね。

働き方、暮らし方は人それぞれ。

劣等感を抱く必要はないと頭で理解できても、他人に抱いた劣等感は根深く、簡単に消せるものでもありません。

ここで、なぜ私が「ワーママ」に対して劣等感を抱いてしまうのかについて、自己分析した内容を3つご紹介します。

①専業主婦を下に見ている方に会ってしまったから

「子育て支援センター」にて、とある育休中の女性に会い、保活の話題になった時のことです。

その方は、私が専業主婦であることを知ると、興味がなくなったのか、私と話しても有益な情報が得られないと思ったのか、さら~っと会話を止めてしまいました。

それまで、私自身は他人の就労状況について、あまり気にしたことがありませんでしたが、それから「専業主婦であること」について色々と考えるようになりました。

個人的に、「ワーママ」という言葉からは、子育て・家事、仕事を両立している人、稼いでいるので家計に余裕がある人…など、「大変ながらも稼いでいる人」、「頑張っている人」という様々なプラスのイメージが浮かびます。

一方で「専業主婦」で、家事も育児も自信がない私は、「ワーママ」よりすべてにおいて劣るというネガティブな思考を持つようになりました。

Utako

ネガティブでそんな自分が本当に嫌いでした。

↓”とある女性”との会話については、この記事でふれています。よかったら読んでみてください。

②「世間の声」へのうしろめたさ

Utako

働く女性が多く、取り残されたような気持ちになっていました…

働く女性が増えている現代社会において、専業主婦(夫)であることにネガティブなイメージを持つ方もいますよね。

不景気や物価上昇、増税など、めまぐるしい社会情勢を背景に、税金や社会保険料を納付するほどの所得のない主婦に、「なぜ働かないの?」と疑問や不満の声を耳にすることもあります。

私は、そういった声に対してのうしろめたさを抱きがち。

そんなうしろめたさから、働く方と自分を比べ、劣等感を感じてしまっていたのです。

③本当は、自分も「働きたい」と思っていたから

Utako

正直、これが一番の理由ですね。

妊娠した時に働いていた職場を辞めてから、出産、引っ越し、育児が続き、専業主婦で過ごしてきました。

でも、ずっと働きたいという願望はありました。

働いて自分の貯金を増やしたいし、一馬力でなんとか家計を支えてくれている夫の力にもなりたいのです。

しかし、保活激戦区に住んでいるため、求職中の身だと認可保育園に入りづらく、「働きたいのに働けない」というもどかしい思いをしていました。

そこで、認可保育園の入園が優先される「働く女性」を羨ましく思うこともありました。

定職を持っている女性への「羨ましさ」が「嫉妬」となり、「劣等感」に繋がってしまっていた部分もあると、自己分析しています。

専業主婦でなくなっても、劣等感は消えない?

実は、2023年4月から息子が認可外保育園に入れることになり、現在就活中です。

仕事を始めれば「専業主婦」ではなくなりますが、自分の思考を変えなければ、他者への劣等感は消えないままであると思っています。

私は、現時点では、転勤族であることも考慮して、非正規雇用での再就職を目指しています。

きっと、そのままの思考だと、私が抱いていた劣等感の対象が、「ワーママ」から「正社員の女性」あたりに変わるだけなのではないかと予想できます。

というのも、他人と比べてしまう思考をやめない限り、劣等感を抱くことはやめられないからです。

そう、「劣等感」の原因は、「ワーママ」でも「自分が専業主婦であること」でもなく、やっぱり自分自身にあるのです。

どんなシーンでも、劣等感を抱く原因は、自分と他人を比べてしまう思考にあります。

素直に、かわいく羨ましがればいい!

「劣等感」を持たないためには、勝手に自分と他人を比べて、優劣をつけないことが大切。

決して、他人に対して「羨ましい」という気持ちになっていけないということではありません。

自分が欲しいものを持っている人を見たら、少なからず「いいなぁ」という気持ちになりますよね。

「羨ましい」という気持ちになっても、嫉妬せず、素直にかわいく「いいなぁ~」と思えば良いのです。

それは、「人を羨ましく思う自分」や、「目指したいもの・手に入れたいものがある自分」を認めてあげられることになると思います。

同時に、他者への敬意にもなります。

Utako

素直に羨ましがるほうが精神的に楽です。

他人への羨ましい気持ちは、嫉妬にせず、素直に「いいなぁ!」と自分の気持ちを認めてあげましょう!

「妬み」はネガティブにしか作用しません。「いいなあ!」という素直な思いは、自分へのポジティブな原動力に変えられます。

自分が一番大切にしたいものを考えてみて

私は、働く女性に劣等感を抱いていたわけですが、少しずつ解消されています。

非正規ではありますが、仕事を始めることにしたことは、大きいと思います。

実際に就職活動をしてみて、転勤族かつ1歳児の子育てを考慮してくださる職場は、中々ない現状を思い知りました。

厳しい現実を経験し、正直どこかで働くことへの諦めのような気持ちもあります。

しかし、自分の今の生活で、何を最優先したいか改めて考えてみると、一番最優先したいことはやはり「子育て」だということもわかりました。

自分が何を大切に暮らしたいのか、また自分のいる環境で何ができるのかを明確に考えると、「働く女性と比べることは意味のないことだ」と納得することができました。

そもそも、今すぐに働くことが不可能だとしても、自分次第でまた働くことなんていくらでもできますしね。

他人と比べて落ち込んでしまった時、自分が一番大切にしたいことだけは絶対に見失わないことが大切です。

どんなに惑わされても、他人を羨ましく思っても、ちゃんと「自分」に戻ってこれますから。

マイペースで、いきましょう。

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この記事を書いた人

楽しく暮らすHSPママ
元公務員
WEBライター&事務職パート

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