ご自身や身の回りで、大人になっても爪を噛んでしまうことを悩んいる方、いますか?
実はわたし、長年爪噛みをしていました。
恥ずかしいことだとわかっているのに、なぜか止められませんでした。
克服したのは、大人になってから。
意識で行動を変えられる精神力を持ってから、克服できた気がしています。
あまり他人に相談できることではないし、見た目も良くないし、ずっと克服したいと密かに思っていた癖。
精神的な原因が関与しているとも言われ、簡単に治せる癖ではありませんでした。
今回は、私がどのように「咬爪症」を克服したのかについてお話したいと思います。
この記事では、筆者自身が「咬爪症」をコントロールできるようになった過程と、独自の対処法をシェアします。
爪を噛んでしまう「咬爪症」とは?
「咬爪症(こうそうしょう)」とは、爪を噛んでしまう癖のこと。
幼児期に多く見られますが、大人になってからもしてしまう場合もあります。
咬爪症ではない人からすると、なぜ爪を噛むのか理解できないかもしれません。
しかし、爪を噛んでしまう本人自身も、なぜ爪を噛むのかわからない場合もしばしば。
無意識に爪を噛んでしまい、気付いた時には深爪になってしまった…なんてこともありました。
どうして噛んでしまうのか、どんな影響があるのか、本人や心配している方にとっても気になるところ。
「咬爪症」・「咬爪癖」について、簡単にご説明します。
咬爪症が引き起こす影響
爪を噛むことによる悪影響は、主に次のことがあげられます。
- 爪の形が変形してしまう
- 出っ歯になってしまう、噛み合わせに影響する(所説あり)
- 細菌感染などのリスクが高まる
- 爪が薄くなる、弱くなる
- 指先がぽてっと丸みを帯びた形になる etc…
良いことないのはわかってる…でもつい噛んでしまうのが咬爪症。
咬爪症の原因
では、爪を噛んでしまう原因は、どのようなものなのでしょうか…
主な原因としては、一般的に精神的・心理的な要素が指摘されています。
「咬爪症」の人の中には、苛立ちや悲しみ、不安な時に爪を噛むことで安心感を得たり、発散させる人が多いと言われています。
一方で、ストレス等精神的・心理的な原因とは関係なく、本当に「ただの癖」として噛んでしまう人もいるようです。
子どもの爪噛みはどう矯正する?
幼少期に爪を噛んでしまう原因としても、ストレスが挙げられています。
寂しいときや、退屈なとき、叱られてしまって悲しいときなど、ネガティブな感情を抱く時に、爪を噛むことで安心感を得ていると言われています。
自分でストレスの解消法がわからず、爪を噛むことに繋がっているのです。
息子の保育園でも、爪を噛んでいるお友達がいました。
その時、先生は優しく声掛けをしていましたよ。
大人の爪噛み
大人で爪を噛んでしまう人は、幼少期の癖が抜けなかったり、エスカレートしてしまった人が多い印象です。
電車でスマホに夢中になりながら爪を噛んでしまったり、映画館で映画に夢中になってしまって爪を噛んでしまったり、実は公共の場でも、爪を噛む大人をたまに目にします。
大きなストレスを抱えてしまったり、むしゃくしゃしたりした時、無意識に爪を噛むことで安心感を得たり、気を紛らわそうとする心理は、子どもの爪噛みと同じ構図です。
そうなると、やはり子どもの頃に矯正しておくのがベターだと言えるでしょう。
私の「咬爪癖」遍歴
ここで、筆者である私自身の爪を噛む癖についてお話したいと思います。
なんでも噛んでしまう子どもだった
私は、爪だけでなく、鉛筆や通学帽子のゴムなども噛む子どもでした。
まじで?って、感じですよね…
記憶にあるのは小学一年生の頃。
授業中にわからなかったり、退屈になると鉛筆を噛んでしまっていました。
私のお気に入りのスヌーピーの筆箱には、無数の歯形がついた鉛筆ばかり。
母がいつもボロボロの鉛筆を削ったり鑢をかけたりして、きれいにしてくれていました。
親に注意されたことがなかった
実は、私の爪噛みの癖について、親に注意されたことがありませんでした。
両親が、私の咬爪症について気付かないわけはないと思います。
しかし、物心ついた頃から、そういったことで注意を促された記憶がありません。
きっと、「そのうち治るだろう」と思ったのだと思います。
「そのうち治るだろう」の”そのうち”は、20代になる頃になって、やっと訪れたわけですが、子どもの頃に注意を受けていたら、「やっちゃいけないんだ」と気づかされ、もう少し変わっていたような気もします。
個人差や環境に違いがあるのでなんとも言えませんが、「咬爪症」はできるだけ早く矯正しておいた方が良いに越したことがありません。
両親は無理に止めさせるのではなく、自然に治るのを待とうと思ったのだと理解していますが、優しい声掛けはあってもよかったと、今は思います。
中学生で、「爪を噛む恥ずかしさ」に気付いた
咬爪症に悩み始めたきっかけは、中学生の頃のことです。
ある時、一人の男子に「お前、爪食ってるだろ~」と言われました。
一瞬で、すごく恥ずかしい気持ちになりました。
思春期に入っていたこともあり、自分の爪を隠すようになりました。
もう中学生ですから、爪を噛むことが恥ずかしいことだと、ちゃんと自覚はしていたのです。
班でワークショップをしたり、誰かと近くで手を使ったやりとりをする時、深爪しているのが恥ずかしくて仕方ありませんでした。
極端かもしれませんが、好きな人に対して、もう自分の癖がバレるのが恐くて、関われなくなりました…
爪を噛むことが恥ずかしいことだと気づいてから、友人の綺麗な指に憧れるようになりました。
そして、このような癖を持つ自分のことを嫌いになった時期でもありました。
本気で自分を変えようというマインドになって、少しずつ克服し始めるのは、高校を卒業してからのことです。
恥ずかしくて仕方なかったけど、結局思春期には治せませんでした。
自分が爪噛みをしてしまうシーンを把握し、対処法を施す!!
私の場合は、「爪が汚くて恥ずかしい」「爪を噛む癖があって恥ずかしい」という気持ちから、変わり始めました。
爪を噛む癖を治す上で大切なのは、自分がどのようなタイミングやシーンで爪を噛んでしまうのか、客観的に知ることです。
それがわかると、対処法を施しやすくなりますし、自制しやすくなります。
地道に治していき、完全に噛まなくなったわけではありませんが、自分でコントロールして癖を出さないようにキープしたり、深爪をしないようにすることはできています。
「咬爪症」を治す方法
それでは、次にどうやって克服したらよいのかについてお話します。
今回は、自分が過去に試した方法や、一般的に行われている対処法についてシェアします。
- マニキュアなどを塗ったり、爪や指を綺麗な状態を保つことで噛まなくなる
- 噛みそうになったら(噛んでしまったら)、手袋や絆創膏で爪を隠し、物理的に噛まないようにする
- 「にがいネイル」を塗る
- 病院で人工爪をつけて、噛まないようにする
私が試したのは、主に上のふたつです。
ジェルネイルで爪噛み防止
ジェルネイルは剝がれづらく、自分でオフできないのでおすすめ。
ついつい噛んでしまっても、舌触りなどでハッとして、噛むのを躊躇できるんです。
そして、爪が伸びてきた頃にネイルサロンに行くと、カタチを綺麗に整えてくれます。
気付くと、数か月で、爪のピンクの部分が伸びてきて、大分マシになりました。
見た目が徐々にマシになってくると、「もっと綺麗な爪になりたい」と思うようになり、爪を噛もうとする気がなくなりました。
“にがいネイル”で、爪噛み防止
俗にいう「にがいネイル」は、小さな子どもの指しゃぶりや爪噛みの矯正に使用されているもの。
市販で、お手軽に購入できる商品も多く出ています。
知人は、指しゃぶりを始めた子に使用したら、指を口に持って行くけど、まずい味がするのですぐに指をしゃぶらなくなったと言っていました!
爪噛みが始まった頃、まだ慢性的な癖になる前に試すと良いかもしれません。
また、男性やお仕事柄ネイルができないという方も、「にがいネイル」なら試せますよね!
家にいる間だけは「にがいネイル」を塗って過ごすなど、爪を噛む時間をできるだけ減らすところから始めましょう!!
↓こちらは、友人がお子様の指しゃぶり防止に使用したというものです!
今は色んな種類のものが販売されているので、気になる方はぜひ探してみてくださいね!
他人の協力、医療の技術を利用するのも手
最近では、皮膚科等病院で治療する方もいます。
アクリル樹脂などでできた固い人工爪を装着することで、物理的に噛めなくして、爪噛みの癖を克服するというもの。
自分で克服できなそうと思ったら、医療の力を使うのも手です。
自分で地道に解決するよりも、他人の協力があった方が良い方向に進みやすいということは往々にしてありますから。
咬爪症」は心理的・精神的な部分に原因があるとされていますが、大人になれば、割と自分の気分をコントロールして、噛み癖を抑制することができます。
克服することで得られるメリット
自分で咬爪症をコントロールできるようになってからは、やっぱり良いことの方が多いです。
見た目はもちろん、爪の機能としても、プラスの要素が大きいです。
- コンプレックスが減り、前よりも自信を持てる
- おしゃれを楽しめる
- 深爪がなくなるので、指に力を入れやすくなる
コンプレックスを解決して、気分を軽くしよう!
一生付き合っていく自分の爪。
毎日、間近で目にするところにコンプレックスがあると、気分も沈みやすかったり…
コンプレックスが1つなくなると、その分気持ちが軽くなります。
もし今、咬爪症に悩んでいるなら、少しずつ改善していきましょう!
時間はかかっても、ちゃんと自分で克服できます。
今取り組み始めるのが、一番早いルートです。応援しています。
同時に、女性は爪のおしゃれも楽しんじゃおう!
コンプレックス克服を機に、おしゃれも楽しんでみてはいかがでしょうか。
手元まで綺麗な女性って素敵ですよね。
ネイルサロンで料金を払って施術してもらうスタイリッシュなデコレーションをしなくても、単色で綺麗に塗られるだけでも、垢ぬけて見えますよ。
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