あなた自身、もしくはあなたの周りに何かにつけて「すみません」と謝ってしまうという方、いませんか?
自信が無かったり、相手が緊張する人だったりすると、ついつい「すみません」と言ってしまう方、結構多いと思います。
「すみません」という言葉は、主に謝罪のシーンで聞きなれた言葉ですが、「ありがとうございます」という感謝のシーンで使う人も多々いますよね。
「(お手間をかけて)すみません」と、「恐れ入ります」という気持ちから「すみません」が先に出てくるのだと思いますが、この「すみません」という言葉を遣いすぎるのはちょっと注意。
悪いことではありませが、言いすぎると自分の品格を下げてしまいかねないのです。
場合によっては、他人に下に見られてしまうことも…
他人との上下関係はあまり気にしなくて良いことですが、自分のことを下に見られてしまうことは不本意ですよね。
本記事では、「すみません」を言いすぎてしまうことでの弊害と、その対処法についてご紹介します。もちろん、謝罪があらゆる対人関係において重要であることを前提としていることについてはご承知おきください。
「すみません」を乱用は、自分の品格を下げる?
「すみません」という言葉は、謝罪のシーンではもちろん、相手にへりくだった言い方をしたい時や謙遜したい時に使用されることもありますよね。
しかし、「すみません」などの謝罪の言葉を必要以上に、もしくは必要のないシーンで多用してしまうと、「謙遜」を超えて、自分を卑下するイメージに近い状況に陥りかねません。
受け取る相手によっては「こんな私ですみません…」と言われているような気持ちになることも。
そうすると、場合によっては相手に下に見られたり、鬱陶しいと思われてしまうことも少なくありません。
相手が悪いと、「あの人は何でも謝ってくるから…」と、良いように使われてしまうこともあります。
ついつい言ってしまいがちな言葉ですが、乱用には要注意。
あなたの品格を下げてしまう恐れがあるのです。
なぜ「すみません」と言いすぎるのか?
嫌われたくない、迷惑をかけたくない気持ち
迷惑をかけたくない気持ちの表れなんですよね
筆者自身も、「すみません」を何かにつけて言っている時期がありました。
なぜ「すみません」を乱用してしまっていたのか考えると、他人に「嫌われたくない」「迷惑をかけたくない」という気持ちが根底にあることに気付きました。
でも、おどおどした態度やへこへこした態度は、社会的に見てプラスに働くことの方が少ないです。
本当に自分に非があることならば誠心誠意謝罪して、できる限りの対応をするのみ。
それでも他人に嫌われるなら、割り切るしかないのです。
他人に嫌われることを必要以上に恐れなくて良いのです。
「すみません」を乱用することも、しなくて良いことなのです。
自信がないから
あらゆることに自信がないと、発する言葉もネガティブになりがち。
自信がなくて、失敗したらどうしよう、私なんか…なんていう気持ちが強いと、対人関係に対しても消極的になってしまいます。
ビジネス等の重要シーンでは、「私なんかが…すみません」なんて態度でいると、「この人に任せて大丈夫かな?」なんて思われてしまうこともあるかもしれません。
業務上の能力はあるのに、消極的な態度がマイナスに働いてしまうのは勿体ないですよね。
「謙遜」と「自信がない」は全く別物です。
「すみません」の代わりに使う言葉は?
「すみません」がただ口癖になってしまっているという方も多いでしょう。
日常生活で少しずつ「すみません」と言ってしまう回数を減らしていくとマインドが変わるかもしれません。
「すみません」の使用頻度を減らしていくために、次のことを気を付けてみると良いでしょう。
感謝の言葉をしっかりと伝える
人は謝られるよりも、感謝を伝えられる方が嬉しく感じるものです。
些細な事で親切にしてもらったとき、咄嗟に「すみません」が出てしまうかもしれませんが、「ありがとうございます」をしっかりと伝える癖をつけましょう。
自分が誰かの手助けをしたとき、「すみません」と言われるより、「ありがとうございます」と言ってもらう方が嬉しいですよね。
「恐れ入ります」という言葉を使う
ビジネスシーンなどでは、相手に感謝の気持ちでいっぱいだけど、相手の業務時間を使ってしまって申し訳ない、手間を取らせてしまい申し訳ないという気持ちになることもしばしばあると思います。
そんな時は、「恐れ入ります」という言葉を使うのも手。
「恐れ入ります」という言葉は、お詫びや感謝の気持ちを、敬意をもって伝えたいシーン等で使う表現です。
(※自分に非があるときに使う表現ではないので要注意!!)
ただ「すみません」と謝罪されるよりも、「恐れ入ります。ありがとうございます。」と言われた方が、丁寧だしマイナスなイメージが軽減されて聞こえませんか?
ビジネス用語をシーンによって適切に正しく使おうとする意識を持つことで、「すみません」の乱用を避けられるとも考えられるでしょう。
喜びもしっかり伝える!
たまに褒められているのに「すみません」と言ってしまう人がいます。
実は私もそうだったのですが…
自分ではそんなつもりがなかったのにという時や、褒められて照れくさくて言葉が見つからない時などに咄嗟に「すみません」と言ってしまっていました。
でも、そんな時は素直に「自分ではそんな風に思っていなかったので、そう見ていただけているのならとても嬉しいです」「光栄です」と伝えましょう。
相手があからさまなお世辞だったとしても良いんです。
プラスの言葉はそのまま受け取っておくほうがお得だし、自分の気持ちも明るく保てます。
相手は自分が思うより軽い気持ちで助けてくれる
相手に対して迷惑をかけて恐縮する気持ちや嫌われたくない気持ちが「すみません」という言葉を沢山使ってしまうことに繋がっています。
でも、相手はあまり深く考えていないことの方が多いものです。
プライベートにおいて助けてくれる人は、あなたを助けたいから助けてくれています。
イヤだと思いながらもわざわざプライベートで手を差し伸べてくれる人なんて少ないでしょう。
また、仕事において助けてくれる人は、あなたを助けたいから助けてくれる人、「仕事だから」と思って助けてくれる人、どちらもいるでしょう。
でも、深く気にし過ぎてはいけません。
業務上での手助けは、当たり前のこと。お給料ももらっているわけですから、フォローし合うのが当然なのです。
もちろん「助けてもらって当然」と思って良いと伝えたいわけではありません。
感謝や謝罪の気持ちや行動は必須です。
でも、「相手に●●してもらったから…」といつまでも恩を感じたり、必要以上に恩を返そうとしたり、恐縮し続ける必要はないのです。
こうした中で、もしかしたら恩を着せようとしてきたり、嫌味を言ってくる人がいるかもしれません。
でもそれはただの嫌なやつです。笑
その人に対して悩み続けてはいけません。割り切るが勝ちです。
なかなか難しいですけどね。