【LGBTQ+】異性愛から同性愛へ…性のあり方は、途中で変わる?

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最近、タレントのペコさんとりゅうちぇるさんの「家族のあり方」について、様々な意見が飛び交っていたことを知り、私は1つのアメリカのドラマを思い出しました。

Amazon prime videoのオリジナルドラマ「トランス ペアレント」というドラマです。

LAに住む一家のお父さんとお母さんが離婚し、お父さんがトランスジェンダーであることをカミングアウト。

そして、お父さんは女性として生きる道を歩み出し、その家族もまた、自分でも戸惑う本当の自分を知ってゆく物語です。

性のあり方も、家族のあり方も、人の数だけあるものです。

今回は、異性愛者同士として結婚後に、どちらかが自分のセクシュアリティをカミングアウトするカップルについて触れながら、「性のあり方は、変わることもある」ということについて、お話したいと思います。

結婚後に、セクシュアリティをカミングアウト?

前述したように、異性愛者として結婚した後に、性的マイノリティの方が自分の性自認や性的指向について、パートナーへカミングアウトする方もいます。

本人は沢山悩んだ上でカミングアウトすると考えられますが、カミングアウトをされたパートナーや家族は、当然戸惑うことでしょう。時には、本人やパートナー、家族の人生を大きく変えてしまうこともあります。

では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか…

世間の理解不足の影響も…

近年、自分の性についてカミングアウトする人が少しずつ増えてきたように感じますが、「多様な性のあり方」については、まだまだ理解不足なことが多く見受けられる日本社会。

家族や親戚など周囲からの理解が得られず、自分のセクシャリティを隠して生きている方は少なくありません。

例えば、身体の性は男性だけど心の性が女性、性的指向が男性というトランスジェンダーの方が、自分の性のあり方を心の内に閉じ込めて、女性と結婚して子どもをもうけるといったことが挙げられます。

異性愛者として結婚するも、婚姻生活を続けてゆくうちに、自分の性に対する違和感を隠し切れなくなり、より自分らしく生きる道を選択する方がいるのです。

カミングアウトをするかどうかを悩む以前に、本人でさえ、自らの性自認や性的指向について理解できず「自分はおかしいんだ」と思い、抑え込んでいる場合もあります。

異性愛から同性愛に変わることもある(セクシュアル・フルイディティ)

生まれ持った性のあり方で一生を過ごす人もいれば、性自認や性的指向が途中で変わる人もいます。

異性のパートナーを愛して結婚した後に、同性を好きになるといったこともありますし、自分の心の性が変わることもあります。

性のあり方が変わることを「セクシュアルフルイディティ(性的流動性)」と呼びます。

性自認(心の性)が変わるセクシュアリティを「ジェンダー・フルイド」、性的指向(好きになる性)が変わるセクシュアリティを「セクシュアル・フルイド」と表します。

冒頭でご紹介した「トランスペアレント」というドラマでは、異性愛者だった登場人物が、結婚後に同性愛者になるシーンもあります。男性を愛して結婚していた女性が、何らかの理由で離婚し、その後女性と再婚しています。

バイセクシュアルな場合

さらには、男性・女性の両方を好きになる「バイセクシュアル」であった場合もありますよね。

例えば、男性と結婚したバイセクシュアルな女性が、結婚後に別の人を好きになり、その人がたまたま女性だったということもあり得る話です。

自分がバイセクシュアルで男性・女性どちらの性も好きになれることに気付いていなかった場合は、異性愛者から同性愛者(ゲイ・レズビアン)に変わったと思うこともあるでしょう。

「性のあり方」は”グラデーション”で考える

「性のあり方」というものは、男・女のみの二元論ではなく、グラデーションとして捉えることができます。

「セクシュアル・フルイディティ」のように、性自認・性的指向が流動的に変化するセクシュアリティを持つ方もいれば、自分が男性なのか女性なのかわからない、もしくはどちらでもないといった方や、恋愛感情を持たないという方もいます。

「性のあり方」は人によって様々で、日によって変わることもあり、ハッキリとカテゴリー分けできるものではありません。

ピンとこない方は、性を色で捉えてみましょう。

今日は青っぽい、今日は赤が混じった黄色っぽいなど、「性のあり方」はグラデーションのように

私は小学生の頃のある期間、男の子のようになりくて、スポーツブランドの服ばかり着ていた時期がありました。そして、男の子に間違えられると嬉しいと感じていました。大人になって性のあり方について知り、もしかしたら、あの頃は性表現が男の子よりだったのかな?と、思い返すことがありました。

「性のあり方」も「家族のあり方」も、人の数だけある。

結婚した後に、どちらかの性自認や性的指向が原因で離婚する場合、カミングアウトする本人も、そのカミングアウトを受け止めて人生の選択をするパートナーや家族も、当事者以外には考えきれない思いや辛さに向き合わなければならないことであると考えられます。

カミングアウトを受けて、離婚する家族もあれば、カミングアウトした後でもパートナーとして婚姻関係を続ける方もいます。

時には、傷つける人、傷つけられる人が出てくることもあることでしょう。

しかし、他人が好き勝手に自分たちの憶測で議論するべき問題ではありません。(どちらかが酷いことをした場合は、批判したくなる気持ちもわかりますが…)

そしてこれは、同性婚であろうと、異性婚であろうと、変わらないことではないでしょうか。異性婚でも、離婚には色んな理由がありますよね。

性のあり方は、人それぞれ。家族のかたちも、人それぞれ。

性のあり方、家族のあり方に正解なんてありません。

人生の殆どのことにおいて、他人に迷惑をかけるようなことでなければ、自分たちにとってそれがベストな選択ならば、それが正解なのです。

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